ボトックス治療

Medical Treatment

ボトックス治療

ボトックス治療とは

ボトックス治療(ボツリヌストキシン治療)は、咬合力(咬む力)を抑える治療方法です。ボトックス治療は美容外科でしわを改善するためによく使われていますが、歯ぎしりや食いしばりなど、咬合力が強すぎることで発症する様々な症状を抑えるためにも使われています。

咬合力が強すぎると、顎に負担がかかって痛くなったり、歯がすり減ってしまったりします。歯ぎしりや食いしばりが長期間続くと、顎関節症や顔面痛、頭痛、舌痛症などの原因にもなりかねません。

歯ぎしりは本人の睡眠の妨げになるだけでなく、家族や周囲の人たちにも影響を及ぼす場合があります。あまりにも咬合力が強いと、マウスピースを装着しても損傷させてしまうこともあります。

ボツリヌストキシンの効果は永久的なものではなく、4か月前後で効果がなくなっていきます。そのため、経過観察を怠らないよう注意しつつ、顎周辺の筋肉をゆっくり落とすという対症療法により、自然な状態にまで回復させるのが、ボツリヌストキシン治療です。

ボツリヌストキシン治療は、ボツリヌス菌を直接注入するわけではなく、ボツリヌス菌が生成する毒素である「ボツリヌストキシン」を注入して筋肉の働きを緩和させる治療法です。ボツリヌスという名称のせいで不安になるかもしれませんが、ボツリヌス菌に感染はしません。

そのほか、睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしりには関連性があると、一部の研究で指摘されています。

歯ぎしりは無意識化の呼吸再開メカニズムの一部である、という可能性が示唆されています。無呼吸状態で酸素レベルが低下した場合、脳が身体に覚醒反応を引き起こします。そのとき、覚醒反応の一部として歯ぎしりが起こると考えられています。

そのため、それぞれの症状がある場合どちらか一方を治療することで、もう一方の症状が改善する可能性もあると言われています。

MYデンタルクリニックのボトックス治療

当院のボトックス治療

当院では、Medytox社が開発・提供している抗体産生リスクの低い最新型A型ボツリヌストキシン製剤を使用しています。治療には専門知識を有する医師が、高度な技術をもって対応いたします。また、患者様のニーズに合わせたカウンセリングや、心地よい治療環境の提供など丁寧なサポートにも力を入れています。

MYデンタルクリニックのボトックス治療

ボトックスの構造

Medytox社が製造しているボツリヌストキシン製剤「CORETOX(コアトックス)」は、アラガン社製のA型ボツリヌストキシン製剤「BOTOX(ボトックス)」とほぼ合成物で製造されている後発医薬品です。

これまでのボツリヌストキシン製剤は、安定化剤としてヒト血清アルブミンや動物由来物質が使われています。一方で、最新型であるCORETOXはヒト血清アルブミンや動物由来物質を完全に排除し、薬物反応などを極力抑制した安定剤を使用しているため、アレルギー反応や副作用などのリスクが最小限に抑えられています。

ボトックスの治療内容

①カウンセリング

カウンセリングや睡眠尺度評価(ESS)を行い、患者様の症状を確認させていただきつつ疑問点や不安などを解消していきます。

②検査

スクリーニング検査・簡易検査・ポリソムノグラフィー検査(精密検査)を行います。

③治療計画の作成

カウンセリング内容と検査内容をもとに、患者様に合わせた治療計画をご提案します。

④ボトックス注射

ボトックスを咬筋(約3~5箇所)に分けて筋肉注射します。

⑤定期通院

定期的にご来院いただきながら経過観察を行い、必要であれば再度施術を行います。

ボトックスの寿命

ボトックスは注射後、7日~10日で効果が現れ始め、約4カ月~6か月まで歯ぎしりや食いしばりが軽減します。約4カ月~6か月後は、薬の効果が切れてしまうため、場合によっては再度注射が必要になります。

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ボトックスの詳しい情報

ボツリヌス毒素(ボトックス)は、神経の末梢の神経筋接合部における神経終末内でのアセチルコリン放出抑制により、神経筋伝達を阻害し、筋弛緩作用を示します。神経筋伝達を阻害された神経は、神経枝の新生により数か月後には再開通し、筋弛緩作用は消退します。

どんな人が受けられる治療?

ボトックス治療は、15歳以上65歳未満であればお受けできます。ただし、妊娠・授乳中の女性は基本的に適応外となります。

他にも、全身性の神経筋接合部の障害(重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症など)をお持ちの方や筋弛緩薬・パーキンソン病治療薬を服用中の方、以前既に使用経験があり且つ発疹などのアレルギーを発症したことがある方はお受けできません。

その他、ボトックスの注射後は、女性であれば2回の月経を経過するまで、男性であれば3か月を越えるまでは避妊が必要となります。

他の治療との違いは?

睡眠時無呼吸症候群の治療として提案される選択肢として、ボトックス治療以外に「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」や「歯科装具(マウスピース)」があります。
各治療との違いについて解説いたします。

CPAP

「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」は、閉塞性睡眠時無呼吸タイプ(OSA)に有効な治療方法として日本国内で普及しています。

CPAP療法は、鼻に装着したマスクのような装置にエアチューブを介して空気を送り込むものです。睡眠時の呼吸を止めないため、鼻から軌道へと常に空気を送り続けます。

ただ、マスクのような装置に慣れる必要があるだけでなく、鼻に異常(鼻炎による鼻づまりなど)があると使用できないことや、携帯することができない問題もあります。

また、使用開始初期は規則的に送り込まれる空気に違和感を感じたり、マスクがうまくフィットしないといった不具合が出たりするため、慣れるまでに時間がかかる場合もあります。

マウスピース

歯科装具である「マウスピース」を使用して治療することもあります。スリープスプリントとも呼ばれています。

マウスピースには保険が適応される上下一体型マウスピースと、保険が適用されない上下分離型マウスピースがあります。

当院で扱っている自費マウスピースは、下顎の位置が上顎よりも前方に出るように固定し、鼻から喉頭(のど)までの上気道を広く保ちます。呼吸時の空気の通りをよくすることで、無呼吸状態の軽減を目指します。上下分離型の構造は、装着時の圧迫感や閉塞感が軽減され、より快適な睡眠を提供できます。

マウスピースを使用した治療方法は、中等症までの患者様に対しては比較的効果が見られやすいですが、重症の患者様に対しては効果が不十分になることがあります。

ボトックスのメリット

ボトックス治療のメリットには、以下のようなものがあります。

①効果期間中は歯ぎしりや食いしばりが
 軽減された状態を維持できる

ボトックスの効果期間中は、歯ぎしりや食いしばりが軽減された状態が維持されます。

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②その他機器を使用しない

ボトックス治療ではマウスピースやCPAP療法を必要としないため、装置を装着する扶南かなや管理が非常に楽です。

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ボトックスのデメリット

ボトックス治療のデメリットには、以下のようなものがあります。

①保険適用外

ボトックスによる歯ぎしりや食いしばりの治療は、自由診療です。そのため、保険適用外となり、患者様が全額負担をする必要があります。

②注射後の内出血

まれに注射による内出血を起こす可能性があります。

③注射時の痛み

ボトックス注射は、注入部位を冷やしたり表面麻酔をかけたりはしますが、痛みがあります。そのため、1回の治療で3~5回注射をする際、1回目の注射後ある程度時間をおいてから2回目以降の注射を行うため、多少時間がかかります。

MYデンタルクリニックのボトックス治療

④術後の違和感

施術後、数日間は違和感が残る場合があります。口元がゆるくなったりする人もいるかもしれません。

⑤複数回の施術

ボトックス注射は、定期的に施術を受ける必要がある患者様もいらっしゃいます。1回の治療で最大6か月近くは効果が持続すると言われておりますが、その間に睡眠時無呼吸症候群が全快していなかった場合は。再度注射をする必要があります。

⑥咬合力の減少

ボトックス注射の成分が効きすぎて弾力がある、硬いものが噛みにくくなる場合もあります。筋弛緩薬の成分により、口元がゆるくなることもございます。

MYデンタルクリニックのボトックス治療

メーカーについて

当院で使用しているA型ボツリヌストキシン製剤CORETOX(コアトックス)は、韓国のバイオ医薬品企業であるMedytox社が開発・提供しております。

A型ボツリヌストキシン製剤として多く流通しているアラガン社製(アメリカ)のBOTOX(ボトックス)と同じ菌株を使用しており、薬物反応を抑えた安定化剤を使用して開発されているため、アレルギー反応や副作用などのリスクを最小限に抑えています。

信頼できるメーカーは?

ボトックス製剤には、韓国製やアメリカ製だけでなく、日本製のものやドイツ製のものもあります。

アラガン社

アメリカのアラガン社が製造しているボトックス製剤は、厳密にはボトックスビスタと呼ばれています。徹底した品質管理や温度管理によって製造される製剤は、持続効果も長くなるといわれています。

グラクソ・スミスクライン社

アラガン社がイギリスのグラクソ・スミスクライン社へボトックスの製造を継承しています。製造されているボトックスはボトックスビスタと同一成分です。

Medytox社

韓国のMedytox社が製造しているコアトックスは、アラガン社のボトックス製剤とほぼ同じ合成物を使用して作られています。

メルツ社

ドイツのメルツ社からは、ボコーチュア(旧ゼオミン)が製造されています。アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)と韓国のMFDS(食品医薬品安全処)のどちらからも認可されています。

帝人ファーマ株式会社

日本の帝人ファーマ株式会社では、ゼオマインが製造されています。ゼオマイン製剤は、ボコーチェアと同一成分で製造されています。2020年に国内での使用許可が降りた比較的新しい製剤です。

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(診療時間 10:00~21:00)

渋谷の歯医者
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