ホワイトニング

ホワイトニングとは、歯を白くする美容歯科治療のひとつです。歯の表面の着色汚れを取り除き、歯の内部まで薬剤を浸透させることで歯を白くできます。歯の色が白くなれば、明るい印象の笑顔を手に入れられるでしょう。

ホワイトニングは、歯の黄ばみや着色が気になる方、喫煙・食べ物・飲み物の影響で歯の色が悪くなった方、加齢により歯の白さが失われてきた方などに適しています。また、大切なイベントや会議などを控えている方にも、ホワイトニングはおすすめの治療法です。

ホワイトニングは、セラミック治療やラミネートべニアなどの他の審美歯科治療と組み合わせることで、より美しい仕上がりになります。当院では、患者様のご要望やお口の状態に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。

なぜ歯が黄色くなるのか

歯の黄ばみの要因は大きく、①外的要因と②内的要因に分けられます。

①外的要因

食べ物や飲み物に含まれる色素やタバコのヤニが原因となり、歯の着色汚れや黄ばみに繋がります。また、磨き残しなどで歯に付着したプラークが歯石となり、歯が黄色っぽく見えてしまいます。

　

②内的要因

加齢によって歯の表面のエナメル質が薄くなると、歯の内部の黄色い部分（象牙質）が透けて見えてきます。そのため、年齢を重ねるほど歯が黄ばんで見えるようになるのです。また、妊娠中や特定の薬の服用により、歯の色が変化することもあります。

　

ホワイトニングでは、過酸化水素などの薬剤を使用します。この薬剤が歯の表面や内部に浸透し、着色の原因となる色素を分解することで、歯を白くできるのです。

具体的には、過酸化水素が分解されると、活性酸素が発生します。この活性酸素が、歯の表面や内部の着色物質と反応し、色素を分解します。そして、分解された色素は水に溶けやすくなるため、唾液や水ですすぐことで洗い流されます。

薬剤の濃度や照射時間などを調整することで、個人の歯の状態に合わせた最適な治療が可能です。また、レーザーや LED ライトを使用して薬剤を活性化させる方法もあり、より効果的で短時間の治療ができます。

ホワイトニングのメカニズムを理解することで、治療に対する不安を解消し、安心して治療を受けていただけます。当院では、患者様に分かりやすくメカニズムをご説明し、納得のいく治療を提供いたします。

ホワイトニングでは、具体的に5つのメリットを実感いただけるでしょう。

短期間で歯を白くできる

ホワイトニングの大きなメリットは、短期間で歯を白くできることです。歯の黄ばみや着色は、喫煙やコーヒー、紅茶などの飲食物によって引き起こされることが多く、歯磨きだけでは除去しきれない場合があります。

しかし、ホワイトニングなら、そのような歯の黄ばみや着色を短期間で効果的に取り除き、自然な白さに仕上げられるのです。黄ばみや着色が気になる歯も、ホワイトニングによって自然な白さに仕上がります。白く輝く歯は、自信のある笑顔につながるでしょう。

コミュニケーションの改善

ホワイトニングは人との対面コミュニケーションを円滑にする効果も期待できます。白い歯は清潔感を感じさせ、相手からの印象が良くなります。印象的な笑顔は、対人関係やビジネスの場でプラスの影響を与えるでしょう。

他の審美歯科治療との相乗効果

セラミック治療やラミネートべニアなどの他の審美歯科治療と組み合わせることで、より美しい仕上がりになるのもホワイトニングの魅力です。ホワイトニングで歯を明るくすることで、他の審美治療の効果がさらに引き立ち、口元の全体的な美しさにつながるでしょう。

口腔ケアの習慣が身につく

ホワイトニングを機に歯の健康状態を見直すことで、口腔ケアの習慣が身につきやすくなります。ホワイトニング後の歯の白さを維持するためには、適切な歯磨きやフロッシングなどの口腔ケアが欠かせません。ホワイトニングをきっかけとして、正しい口腔ケアの方法を学び、実践することで、歯の健康状態の改善につながるでしょう。

痛みやしみる感覚

個人差はありますが、治療中や治療後に歯がしみたり痛みを感じたりすることがあります。また、使用する薬剤によっては、歯茎や粘膜に刺激を与える可能性もあるかもしれません。

詰め物や被せ物の色は変化しない

ホワイトニングは、天然の歯を白くする治療法です。そのため、詰め物や被せ物の色は変化しません。天然の歯が白くなると、詰め物や被せ物との色の差が目立つ場合があることを理解しておく必要があります。

効果の個人差と持続期間

ホワイトニングの効果には個人差があり、その持続期間にもバラつきがあります。効果を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。

費用の高さ

費用面でも、ホワイトニングは高額になる場合があります。保険適用外の自由診療であるため、治療費用は全額自己負担となります。オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングなど、種類によって料金は異なりますが、一般的に高額になる傾向があります。

適さない場合がある

ホワイトニングは、妊娠中や授乳中の方、アレルギー体質の方には適さない場合があるかもしれません。また、テトラサイクリン系抗生物質による歯の変色など、特定の原因による着色や変色は、ホワイトニングでは完全に取り除けない可能性があることも考慮しておく必要があります。

希望通りの白さにならない可能性

ホワイトニングの結果は、歯の状態や個人差によって大きく異なります。歯の色は、もともとの歯の色、ステインの蓄積量、エナメル質の厚さ、歯の質感など、さまざまな要因に影響されます。

たとえば、加齢によって歯のエナメル質が薄くなり、象牙質の色が透けて見えるようになると、ホワイトニングの効果が限定的になる場合があります。

ホワイトニングの効果は個人差が大きいため、同じ治療を受けても、人によって白さの度合いが異なります。歯の構造や質、ホワイトニング剤に対する反応性の違いなどが、結果に影響を与えるのです。ホワイトニングを受ける際は、医師としっかり状態について話し合いましょう。

ホワイトニングには、「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」といった3つの種類があります。

①オフィスホワイトニング

歯医者で医師や歯科衛生士が施術するホワイトニングです。高濃度の薬剤を使用するため、短時間で効果を実感することができます。一方で、元の色に戻ってしまうのも早いという特徴もあるため、理想的な白さを保つためには定期的に施術を受ける必要があります。当院のオフィスホワイトニングでは、患者様のお口の状態に合わせて薬剤の濃度や照射時間を調整し、快適で効果的な治療を提供いたします。

②ホームホワイトニング

自宅でできるホワイトニングです。当院で作成したホワイトニング専用のマウスピースを使用し、ご自宅で薬剤を塗布して装着します。マウスピースは患者様のお口に合わせて作成するため、薬剤が歯にしっかりと密着し、効果的に働きかけます。

効果が出るまでに多少の時間はかかりますが、歯の内部まで薬剤が浸透し、歯の白さが持続しやすいという特徴があります。当院ではホームホワイトニングの方法を丁寧にご説明し、安全で効果的な治療をサポートいたします。

③デュアルホワイトニング

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うホワイトニングです。初めにオフィスホワイトニングで短時間に効果を出し、その後はホームホワイトニングで効果を維持していきます。

費用はかかりますが、その分短時間で効果を実感でき、白さも長持ちするのが特徴です。当院のデュアルホワイトニングでは、患者様のライフスタイルやご要望に合わせて、最適な治療計画をご提案いたします。

ホワイトニングを実際に受けられる場合は、以下の流れで進めていきます。

1.カウンセリング

まず、治療前に患者様とのカウンセリングを行います。ホワイトニング治療の目的や希望、リスクなどについて詳しく説明を受け、疑問点を解消していきます。患者様のお口の状態や生活習慣、食生活などをお伺いし、そこから得られた情報を基に、患者様に最適な治療法をご提案いたします。

2. 口腔内の検査・診断

次に、患者様のお口の中の状態を詳しく検査し、診断を行います。歯の色や状態、歯並びなどを入念にチェックし、ホワイトニング治療の方針を決定します。もし虫歯や歯周病などの、問題がある場合は、ホワイトニング治療を始める前に、 それらの治療を優先して行う必要があるでしょう。 また、レントゲン撮影により、歯の内部の状態もチェックします。これらの検査・診断により、患者様のお口の状態を総合的に判断し、最適なホワイトニング治療の方法を決定します。

3. 歯のクリーニング

歯の表面の汚れや歯石を徹底的に除去し、ホワイトニング薬剤が浸透しやすい状態に整えます。歯をクリーニングすることで、ホワイトニングの効果が高まり、持続性も向上します。この段階で、歯の表面が清潔で滑らかになることで薬剤がしっかりと歯全体に行き渡り、美しい仕上がりが期待できるでしょう。

4. ホワイトニング

選択した治療法に従って、薬剤を塗布したり、光を照射したりします。オフィスホワイトニングでは、歯茎を保護するためのガムガードを装着し、薬剤を塗布します。LED ライトを照射することで、薬剤を活性化させ、効果的に歯を白くします。ホームホワイトニングでは、ホワイトニング用のマウスピースを作成し、自宅で薬剤を塗布して装着します。

5. アフターケア

治療後の注意点について説明を受け、定期的なメンテナンスを行うことになります。ホワイトニング後は、着色しやすい食べ物や飲み物、喫煙などは控えめにし、歯磨きを丁寧に行うことが大切です。定期的にメンテナンスに通うことで、歯の白さを長持ちさせられます。

※すべて税込金額で表示しております。

ホワイトニングは自由診療であるため、保険適用外となります。治療費用は全額自己負担となりますが、分割払いや医療ローンなどの利用で負担を軽減できます。患者様のご要望やお口の状態に合わせて、最適なプランをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。