矯正での抜歯について

矯正で抜歯はなぜ必要なのか

歯列矯正で「できれば抜歯をしたくない」と考える方は少なくありません。

歯列矯正のために歯を抜く必要があるのかと疑問に思うこともあるかと思います。

実際のところ、矯正治療で抜歯をおこなうケースは5割以上にも及ぶといわれます。

抜歯をする理由には、大きく3点が考えられます。

1. 顎の広さと歯の大きさのバランスが悪い
顎に十分な広さがない場合、口腔内に歯が綺麗に並ぶスペースが確保できません。
そのため歯は綺麗に並ぶことができなくなり、ガタつきが出てしまうのです。
顎の広さと歯の本数のバランスが取れる状態であれば、歯の表面を削るなどの方法でスペースを作り、矯正によって歯並びを整えていくことができます。
しかし、十分にスペースがない状態で無理に矯正をすると、噛み合わせに支障が出たり全体的に前に出て口ボコになったりといったトラブルが起こります。
そのため、歯を整列させるのが難しいと判断された場合には、抜歯をせざるを得なくなります。

2. 親知らずが歯並びに悪影響を及ぼしている
親知らずが歯並びに与える悪影響も無視できません。
親知らずが横向きや斜めの向きに生えているときには、別の歯に力がかかったり歯肉を圧迫したりすることがあります。
この状態で歯列矯正をしようとしても歯並びは改善しないのです。
最悪の場合、親知らずの影響でかえって歯並びが悪化してしまうこともあるので注意が必要です。

3. 上下の顎にズレが生じている
上顎と下顎の噛み合わせに大きなズレが生じており、歯並びに影響が及んでいるケースもあります。
上下の顎の噛み合わせは外科手術によって治療できますが、できれば手術は避けたいという方が多いものです。
この場合には、抜歯をして歯列矯正を行い、上下の顎のズレを正していくことができます。
抜歯によって歯を大きく移動させれば、手術しなくとも顎のズレを改善することができます。

矯正で抜歯をすることが多い歯とは?

矯正治療で抜歯をするときには、噛み合わせや歯の機能に大きく影響しない歯を選びます。

具体的には、第一小臼歯または第二小臼歯が選ばれることがほとんどです。

小臼歯は前歯や犬歯、奥歯と比べて機能的な影響が少なく、他の歯よりも抜きやすいという特徴があります。

また、前歯と奥歯の中間にあるために矯正がしやすいというメリットもあります。

ただし、親知らずが歪んで生えているために歯列が乱れているときや、小臼歯を抜くとうまく歯並びが矯正できないと考えられるときには、

親知らずの抜歯をすることもあります。

矯正で抜歯をすることにはメリットがあるのか
歯の矯正で抜歯が必要と伝えられると「抜かなくても治療できるのでは?」「本当に最善の選択なの?」と疑ってしまうこともあると思います。
多くの場合、歯科医は抜歯をする歯列矯正のほうがよりメリットが多いと判断しています。
抜歯をすれば歯や歯肉に無理な負担がかからなくなりますし、歯列も綺麗に整いやすくなるのです。
また、抜歯をして歯の本数を顎の広さに合わせられれば、歯列矯正をしたときに口腔内にトラブルが生じたり顔つきが変化したりというリスクを防ぐこともできます。
歯の矯正においては、抜歯をしたほうがうまくいくケースが多いものです。
もちろん、抜歯によって痛みが起きたり回復に時間がかかったりするデメリットもありますが、抜歯を必要とする歯列矯正にはそれ以上のメリットがあると考えるのがよいでしょう。

抜歯を行う必要があるのか、または抜歯を行うことでどう変化があるのかを判断するには検査をすることでハッキリとします。

当院では無料相談から行うことも可能です。

お気軽にご相談ください。

参照:日本臨床矯正歯科医会 矯正歯科治療について https://www.jpao.jp/10orthodontic-dentistry/1005orthodontic#ortho06
参照:日本口腔外科学会 ガイドライン・ポジションペーパーなど https://www.jsoms.or.jp/medical/work/guideline/
           

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