歯の寿命について

歯の寿命について

今回は歯の寿命についてお話しします。
みなさんは歯が何本あるかご存知ですか?
大人の歯は全部で28本(親知らずの4本を入れるの32本)あります。
しかし、何十年も使っていると根っこが割れてしまったり、虫歯や歯周病など様々な原因で歯を失ってしまうことも珍しくはありません。

歯の喪失は、年齢が高くなるほど進み、高齢者では歯のない人が多くなります。
日本では、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という「8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動」があるのはご存知ですか?

愛知県で行われた疫学調査の結果などを踏まえて、平成元年(1989年)に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して開始されました。
8020運動が提唱される以前、「一生自分の歯で食べよう」という標語がよく使われていましたが、
「8020」は、これを「数値目標化」したものといえます。
8020運動が開始された当初、「8020」を達成している高齢者(後期高齢者:75歳以上)は10人に1人にも満たない状況でしたが、
その後「8020」達成者の割合は増加し、最新の全国調査(平成28年歯科疾患実態調査)では、
75~84歳の51%が達成してることが示され、今後も増加することが予測されています。

しかし、逆に言えば75〜84歳の方の半分が20本も歯が無いということになります…
次は「8020」達成のために必要な予防対策についてお話しします!

「8020」達成のために必要な予防対策について

「8020」を達成するには生涯にわたる歯科保健対策が必要です。
小児期から歯の喪失の二大原因であるむし歯と歯周病の予防を充実させることで、将来の「歯の喪失」を防ぐことが可能となります。

むし歯予防法として有効なもの
最も効果的な方法は、フッ化物を用いる方法です。
現在、国内で実施されている方法では、フッ化物洗口・フッ化物歯面塗布・フッ化物配合歯磨剤があります。
水道水フロリデーションは、現在国内では実施されていないものの効果の高い方法とされています。
砂糖の適正摂取(代用糖の利用)とシーラント(「シーラント(予防法)」の項で解説)も有効な予防法です。

歯周病対策として有効なもの
口腔清掃が有効です。この方法には自分自身で行うセルフケアと専門家によるプロフェッショナルケアの二通りがあります。
前者(セルフケア)では歯ブラシによる適切な清掃に加えて、デンタルフロスや歯間ブラシによる歯間部清掃が重要です。
後者(専門家による口腔清掃)ではセルフケアでは取り除けない歯垢や歯石を専門家が除去する方法です。

喫煙は歯周病のリスクファクターとして認められており、禁煙教育も歯周病の予防対策として必要とされています。

以上に述べた予防法に加え、歯科治療の果たす役割は当然のことながら重要です。
特に歯の喪失が生じてしまうと、残った歯の噛み合わせに対する負担が大きくなることで、
定期的に歯科医院でチェックを受ける必要度が増しますので注意が必要です。

参照:e-ヘルスネット 歯の喪失の実態 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-001.html
参照:e-ヘルスネット 8020運動とは https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-003.html
参照:e-ヘルスネット「8020」達成のために必要な予防対策 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-005.html
           

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